Yukari Shuppan
オーストラリア文化一般情報

2002年~2008年にユーカリのウェブサイトに掲載された記事を項目別に収録。
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歩いてみよう -メルボルンとその周辺-  (28)

St. Andrews 

Melway 250 E11                                                            
                                                        M. Yoko


「おもしろいマーケットがあるんだよ」と誘われて、今回は歩く、というよりもマーケットに出かけた、と言った方がいいかもしれない。

マーケットの周辺は車でいっぱいなので、運動も兼ねて少し離れた所に停めると良い。Eltham (Melway 21, 22) から Kangaroo Ground (Melway 271) 経由で、St Andrews  Smith Gully Road (Melway 274 F3) に入る。700-800m行くと、左側に小さなピクニック場があるので、ここに駐車する。右側には墓地があり、墓石をみてみると、こんな所にかなり古くから入植者がいたことがわかって興味深い。ここが Smith Gully Walking Track の始点及び終点で、ここからマーケットまで、気持ちの良い林の中をクリークに沿って1.5km の道が続いている。

今回、風邪で参加できなかったリーダーが、「マーケットでヒッピーに出会うかもしれないよ」、と言っていたことなどすっかり忘れていたが、行ってみると、かもしれない、どころか普通の格好をしている人は半分くらいという状態。30年前の服を引っ張り出して、つぎはぎしても場違いには見えない。

短い鉛筆を何百本もぶら下げたような髪、半分破れた帽子、変わった色の薄布の服、皺だらけのシャツ、薄汚れたスカート、ちぎれて穴の開いたジーパン etc. etc 。しかし、それなりに上から下まで決まっている。「うちの子は、まだだいぶまともだワ」と思うと同時に、「あの年(30歳過ぎ)まであんな状態かしら」と心配にもなる。

出店の品々も魔女人形やガイコツ、タロットカード、ろうそく、おかしな色や形の服、クラフト製品の多い、かなり特徴のあるマーケットで、ダンデノン丘陵の町々の品揃えに似ている。食べ物はたいてい美味しく値段もてごろである。

この小さな村の全員がマーケットの名目で集って楽しんでいるという感じで、2時終了どころか、3時を過ぎてもかなりの人がいた。毎週土曜日に開く、ということなので、興味のある人は行ってみるといい。

なお、帰りには20kmほど先の Kinglake National Park をのぞいてみることをお勧めする。(ここについては別の機会に紹介したい。). 


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*この記事は1997年からユーカリに連載されたものをリピートしています。

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