Yukari Shuppan
オーストラリア文化一般情報

2002年~2008年にユーカリのウェブサイトに掲載された記事を項目別に収録。
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ワイン入門 

知っておきたい豪州ワインのあれこれ (1)                                

ワインのラベルは品質を保証する。

オーストラリア ワインのラベルには次の項目が記載されている。

1)生産者名及び住所 
2)葡萄品種名あるいはスタイル名 
3)生産地名 
4)収穫年号 
5)畑名 
6)アルコール度数 
7)容量

特に2)と3)をよく理解することが、良質なワイン選択のキーポイントである。
例えばシャードネイ(Chardonnay)は葡萄の品種名、シャブリー (Chablis) はフランスの地名である。オーストラリアではワインの品質基準。そのため一品種の葡萄が80%以上使用されているワインだけにその品種名の記入が許可されており、複数の品種をブレンドして造られたワインには、品種名の代わりにフランスなどの産地名が記入され、基本的にはその産地のワインスタイルを意味する。品種名が表示されているワインは香味にその性格と特徴を現し、地域名称ワインよりも品質が良く、高価なのが通常である。よく見かけるリースリング (Riesling) は品種名、モーゼル (Moselle) はドイツの産地名である。

寒冷地で生産されているテーブルワインは良質なものが多く、その生産地名と位置をいくつか覚えておくと便利。
収穫年号、自社による栽培、生産、瓶詰め (grown, produced, bottled by) がされた表示、アルコール度数は低いものより高いもの(11.5から13.5%)に、良質ワインが多い。

以上の基本を理解してから、生産者名を憶えていくのもワイン選択方法の一つである。


木村靖

*筆者の木村靖さんは、オーストラリアの大学でブドウ栽培学とワイン醸造学を学ばれました。
  1993年より「ユーカリ」に「木村靖のワイン講座」を執筆していただき、これはそれを再掲載しています。
*この記事の無断転載・借用を禁じます。

 

 

 

 

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