Yukari Shuppan
オーストラリア文化一般情報

2002年~2008年にユーカリのウェブサイトに掲載された記事を項目別に収録。
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オーストラリアの花々 (47)

ヒベルティア  
  Hibbertia  
 

 

濃い緑色の柔らかい葉を密につけ、その先に真黄色の美しい花をつけます。夏の炎天下でも爽やかな感じに咲く花です。  

ビワモドキ科。学名Hibbertiaは植物学の後援者George Hibbertに由来。一般にはゴールデンギニー ヴァイン、クライミング ギニー フラワー、又はスネーク ヴァインとも呼ばれています。  

常緑性低木で、地を這うように茂るもの、蔓性のもの、直立のものなどいろいろで、約150種あると言われています。  

Hibbertia scandensは蔓性で2-5mぐらいになり、勢いよく木や垣根、塀などにからみつきます。花は直径5―7cm。花弁は5枚で黄色。真ん中にやはり黄色のふっくらとしたおしべの固まりがあります。開花した花は1-2日しかもちませんが、花期が長く晩春から夏の間次々と咲き続けますので、野外で楽しむのにいい花です。  

葉は巾1-3cm、長さ3-9cmぐらいの卵形。濃いみどりで、柔らかく、裏に細く小さい毛があります。茎は茶色ですが、先の方は葉と同じ緑色です。花のない時でも葉姿がきれいですので、いけ花に使うことも出来ます。  

花のあと実を結びますが、実は発芽がむずかしく、生育が遅いとのこと。挿し木は簡単です。日当たりと水はけに注意。垣根や塀にからませるほか、グランドカバーや籠にいれて吊り花、または鉢植えの行灯仕立ても面白いです。

一葉式いけ花  ジャクソン増美

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